『起業は1冊のノートから始めなさい』が14刷・累計37,000部に!刊行13年を経て、改めて伝えたい起業準備の大切さ
嬉しい知らせが届きました。
拙著『起業は1冊のノートから始めなさい』(ダイヤモンド社)の1,000部増刷が決まりました。
これで14刷、累計発行37,000部となります。
2013年8月の刊行から13年。
これほど長い間、読み継いでいただけるとは、出版当時は想像していませんでした。
手に取ってくださった読者の皆さま、そして長年にわたって出版を続けてくださっているダイヤモンド社の皆さまに、心から感謝申し上げます。
今回の増刷を機に、私がこの本に込めた思いと、今も変わらず大切だと考えている「起業準備」について、改めてお伝えしたいと思います。

なぜ「起業ノート」をテーマにした本を書いたのか
私は日本政策金融公庫に26年間勤務し、融資課長として数多くの起業家や中小企業経営者の方々と接してきました。
融資審査に関わった案件は約3万件にのぼります。
その経験から実感していることがあります。
それは、起業を成功させるためには、事前の準備が極めて重要だということです。
起業への情熱があっても、具体的な準備が不足していると、事業を軌道に乗せることは簡単ではありません。
反対に、起業前から市場や顧客について調べ、事業の仕組みを考え、必要な資金を計算し、地道に準備を重ねてきた人には、事業を前に進めるための土台ができています。
そして、そうした準備を進めるうえで、非常に役立つ道具が「1冊のノート」なのです。
この考え方を、これから起業する方々に伝えたい。
そんな思いから『起業は1冊のノートから始めなさい』を執筆しました。
起業する前に、ノートに書いてほしい3つのこと
この本では、起業に向けたさまざまな準備について解説しています。
その中でも、これから起業する方に、ぜひ実践していただきたいことが3つあります。
1.なぜ起業したいのか
最初に書いてほしいのは、起業する目的です。
「自分の力で仕事をしたい」
「好きなことを仕事にしたい」
「もっと収入を増やしたい」
どのような動機でも構いません。
大切なのは、自分がなぜ起業したいのかを、具体的な言葉にすることです。
起業後には、思いどおりにいかないことが必ず出てきます。
そんなとき、原点に立ち返るためにも、起業への思いを書き残しておくことには意味があります。
2.誰に、何を、どのように売るのか
次に考えてほしいのが、事業の具体的な内容です。
自分が提供したい商品やサービスだけを考えるのでは不十分です。
- どのようなお客様を対象にするのか
- お客様はどのような悩みや課題を抱えているのか
- 自分の商品やサービスを選んでもらえる理由は何か
- どのようにお客様を集めるのか
- いくらで販売し、どの程度の利益を確保できるのか
こうしたことを一つひとつ考え、ノートに書き出していきます。
最初から完璧な答えを書く必要はありません。
調べたり、人に話を聞いたりしながら、何度も書き直していけばいいのです。
その積み重ねが、事業計画を具体化することにつながります。
3.起業までに何を準備し、いくらお金が必要なのか
起業するためには、行動計画と資金計画が欠かせません。
いつ起業するのか。
それまでに何をする必要があるのか。
設備や備品にいくら必要なのか。
売上が安定するまでの運転資金は足りるのか。
こうしたことを、できるだけ具体的に書き出してほしいと思います。
特に資金計画は重要です。
私は日本政策金融公庫で多くの創業融資を担当してきましたが、事業の見通しが甘かったり、必要資金の計算が不十分だったりすると、融資審査でも厳しく評価されます。
また、仮に融資を受けられたとしても、その後の資金繰りに苦労する可能性があります。
起業は、融資を受けることがゴールではありません。事業を継続し、利益を生み出していくことが大切なのです。
AIの時代になっても、起業準備の本質は変わらない
本を出版した2013年と現在とでは、起業を取り巻く環境は大きく変わりました。
特に、生成AIの登場によって、情報収集や資料作成、アイデアの整理などは、以前よりも効率的に行えるようになっています。
起業準備にもAIを活用できる時代になりました。
しかし、どれほど便利な道具が登場しても、最終的に事業の方向性を決め、リスクを引き受け、行動するのは起業家自身です。
誰に何を提供するのか。
なぜ、その事業を始めるのか。
どうすれば継続的に利益を生み出せるのか。
こうした問いに、自分自身が納得できる答えを持つことの重要性は変わりません。
私は今でも、起業を目指す方には、自分の考えをノートに書き出すことをおすすめしています。
もちろん、紙のノートでなくても構いません。
大切なのは、頭の中にある思いやアイデアを具体的な言葉や数字にして、行動につなげることです。
これからも、起業家と経営者の挑戦を応援していきます
私は現在、株式会社MMコンサルティングの代表として、起業を目指す方への支援に加え、すでに事業を営んでいる経営者の皆さまの資金調達や財務戦略の支援にも取り組んでいます。
起業前の準備、創業融資、そして起業後の経営。
それぞれの段階で課題は異なりますが、一貫して大切にしていることがあります。
それは、経営者が自分自身で考え、判断し、事業を成長させる力を身につけることです。
そのために、これまでの融資審査経験とコンサルティングの実務経験を生かし、これからもお役に立ちたいと考えています。
今回、拙著が14刷・累計37,000部となったことは、私にとって大きな励みになりました。
これからも、一人でも多くの方が起業への思いを実現し、事業を長く発展させていけるよう、情報発信や支援活動を続けてまいります。
読者の皆さま、本当にありがとうございます。
書籍のご案内
『起業は1冊のノートから始めなさい』
著者:上野光夫
出版社:ダイヤモンド社
2013年8月刊行/14刷/累計発行37,000部
起業準備や創業融資でお悩みの方へ
株式会社MMコンサルティングでは、起業準備から創業融資、起業後の経営まで、状況に応じた支援を行っています。
「起業したいけれど、何から始めればいいのかわからない」
「事業計画や資金計画を具体化したい」
「日本政策金融公庫から創業融資を受けたい」
そのような方に向けて、起業実現プログラム、創業融資サポート、創業融資動画講座などをご用意しています。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
株式会社MMコンサルティング
代表取締役 上野光夫
中小企業診断士/元・日本政策金融公庫 融資課長