中小企業診断士は、自己啓発の資格としてとても人気があります。 しかし私が取得した平成6年の頃は、あまり知られていなかった資格でした。
今も、中小企業診断士を取ったからといって「独立しよう」という人は多くはないですね。
聞いたところによると、2割ぐらいの方が独立診断士だという風に言われています。
しかし、独立診断士の中で かなりの割合の人が60歳以上で、会社を定年退職して年金をもらいながら診断士の仕事もしているっていう人になります。そういう人のことを良くも悪くも「年金診断士」ということがあります。
ですので、もっと若い人で独立してやってる人っていうのは、1割にも満たないのではないでしょうか。
私が診断士で独立した経緯
私も、資格を取った直後は独立なんて考えてなかったんですけれども、いろいろ調べていくうちに中小企業診断士の方で独立開業後かなり活発に活動して、しかも儲かってるように見える人がたくさんいることに気づきました。
そういう人たちをネットとかで見て、「自分もああいう風になりたい」と思い始めたんですね。
といっても、どうやったら独立できるのか、さっぱりわかりませんでした。
しかも勤めていたのはお堅い金融機関だったので、辞めるのはもったいないっていいますか、怖いという気持ちも強かったのを覚えています。
私が独立したのは2011年4月でした。そこから約12年が経過して、今どういう風に思っているか?
まあうまくいったこと、失敗したこと、やはり商売ですから、山あり谷ありいろいろでした。新しいことにチャレンジして、なかなか思うとおり成功するっていうパターンは少なかったですね。
それでも「独立して本当によかった」と心から思えています。
さらに「もっと若いときに独立していたらよかった」とも思います。
診断士で稼ぐために不可欠なマーケティング
もしあなたが「独立したい」という気持ちがあるのであれば、当時の私のように「どうやったらいいかなあ?」なんて悩んでいらっしゃるかもしれません。
今は、独立開業とか起業とかに関する情報は、ネット上にたくさんあります。それを読んでいけば、ある程度独立するためのノウハウは得られると思います。
しかしですね、意外と盲点なのが「どうやったら仕事を確保できるか」というところです。つまり、マーケティングの部分です。
私は、独立開業する2年ぐらい前から、いろいろと準備をしていました。 準備をする中でもっとも不安だったのは、「もし仕事が取れなかったら」ということでした。
お客様を確保できなかったら仕事にならないわけですから、路頭に迷ってしまうんじゃないかっていう不安でした。
それを払拭するために、一番力を入れたのがマーケティングに関する準備でした。つまり、どのようにしてお客様を確保すればいいのかというところですね。
これについては、当時あまり情報がなかったのが実態でした。
今はいろいろネット上に情報はあるにしても、意外と「実際にはどうやったらいいんだ?」っていうところに関しては、本音で書かれてる部分は少ないかと思います。
中小企業診断士は、「経営コンサルタントの唯一の資格」といわれているので、コンサルティングがメインの仕事と考える人がいます。
とはいえ、中小企業に行って「コンサルティングいかがですか」という営業をしても、相手にしてくれないのがほとんどでしょう。
コンサルティングというサービスをどのようにして売るのか、何か商品を売るのと違う 難しさがあります。
独立する準備をされる方の中には、仕事を取った後のコンサルティング手法などを一生懸命勉強する人が意外と多いのが実態です。
でもそんなものは、仕事が取れてから頑張ればいいことです。
中小企業診断士の資格を取れた方であれば、仕事が取ったあとははなんとかできる実力はお持ちだと思います。
問題は、その前の、どうやって仕事を取るか、というマーケティングの部分なのです。
補助金申請支援は診断士に適しているが
独立を考えている診断士へ「どんな活動をしますか?」と質問すると、9割以上の方が「補助金をやりたい」と答えます。
ここ5、6年は、国や自治体等が多種多様な補助金を施策として打ち出しているため、「補助金バブル」と呼ぶ人もいます。たしかに補助金申請支援は、企業の分析が得意な診断士にはとても適しています。また、着手金や成功報酬をもらうことで、とても稼げる分野であるのは事実です。
しかし、補助金支援をする専門家は、診断士以外に税理士、行政書士、コンサル会社などが参入しており、競合が激化しています。補助金申請支援の経験することは必要ですが、それを「業」として継続するのは、限界があるといえます。
オリジナルサービスが不可欠
私の提言としては、独立して稼ぎ続けるには「オリジナルサービス」を持つことが有効です。とくにあなたならではのコンサルティングサービスを構築することで、競合優位性をもつことが可能となります。
オリジナルサービスとは、よくいわれる「専門分野」という意味ではありません。専門分野のスキル・ノウハウを生かして顧客へ提供できるコンサルティングなどを意味します。
当社の「中小企業独立開業サポート」は、オリジナルサービスの構築を初めとして、マーケティング手法や書籍出版の方法など、あなたが独立するためのサポートを行います。
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