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創業融資ノウハウ

目的に応じて事業計画書を作成しよう

一口に事業計画書といっても、実は作成する直接の目的が何かによって、内容を変える必要があります。目的を十分に考慮せずに作ってしまうと、効果がない代物になってしまうからです。

たとえば、さんがイタリアンレストランを開業しようと考えているとしましょう。起業のための勉強をしようと思い起業セミナーに参加したところ、事業計画書の講座がありました。あらかじめ決められた様式が準備されていて、それに書き込む形で自分の事業計画書を作りあげることができました。

それでは、起業セミナーに参加してでき上がった事業計画書は、何に使うのでしょうか?

もちろん、起業セミナーですから、ビジネスプランをブラッシュアップする訓練が講座の狙いですが、使う目的は別にあります。多くの起業セミナーでは、事業計画書について皆の前で発表する時間が設けられています。つまり、この場合の事業計画書の使用目的は、自分のビジネスプランを他人に評価してもらうということになります。

さんの事業計画書には、有名なレストランをいくつか渡り歩いて培った料理のスキルを生かすこと、食材は九州の契約農家から安く仕入れるルートを確保したこと、出店予定地の立地条件やターゲットとする顧客層などが記入してあります。また、起業のためにかかる資金の総額とその調達方法、開業後の収支の見通しなども書いてあります。さんはこの事業計画書の内容を、自信をもって情熱的に語りました。

さんの事業計画書のプレゼンを、他の参加者10名と講師が聞いていました。ところがプレゼンが終わった後、参加者の一人から質問されました。「さん。ところでお店では、どんな料理を出す予定ですか?」と。

そうです。さんは自分なりにしっかりとした事業計画書を作ったつもりでしたが、評価する人たちから見ると、肝心な部分が不明確だったのです。これは極端な例ですが、起業志望者が作る事業計画書は、使用目的に対してふさわしいとはいえない内容になっていることが多いのが実態なのです。

事業計画書を作る目的は、大きく分けると「自分のため」と「人に見せるため」という二つがあります。

まず「自分のため」というのは、自分自身が起業を成功させて事業を軌道に乗せるためのシナリオとして作るということです。自分が分かりさえすれば形式も内容もお好みでOKです。

ただし、起業を実現させて事業を長く続けるためには、盛り込むべき要素がいくつかあります。たとえば「ぶれない指針(理念)」、「リスクの想定」、「行動計画」などです。

人に見せるため」という目的では、代表的なものとして次の三つが想定されます。

(1)  人に評価してもらう

人に評価してもらうケースは、起業セミナーやビジネスプランコンテストでのプレゼンなどがあります。自分のビジネスプランの実現可能性や成長性などについて、客観的に評価してもらうためのものです。

(2)  パートナーやスタッフを確保する

 起業する前に、必要な人材と思える人に見せて、「一緒に仕事をしたい」と思わせる内容にする必要があります。

(3)  資金を調達する

 起業する際に必要となるお金を、外部から提供してもらうことが目的です。「出資」や「融資」など調達方法によって、内容や見せ方が異なります。

 このように事業計画書は、作成する目的に応じて構成要素や強調するポイントを変える必要があります。とくに「人に見せる」目的の場合は、独りよがりの内容ではダメで、相手から理解、納得、共感といったものを得られるようにしなければなりません。

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