起業の時のお金の問題、どうしているの?

「他の人はお金の調達をどうしているのですか?」

私が起業志望者からよく投げかけられる質問です。

とりわけ私がよく相談を受ける2030代の人は、「起業したいのに資金が足りない」という状態の人が多いのが実態です。「どうにかうまく資金調達したい」という強い願望から、「他の人は一体どうやっている?何かいい方法があるのではないか。」と思うのでしょう。

『中小企業白書2014年版』では、「起業家が起業を断念しそうになった際に直面した課題」という調査結果があり、約16%の起業家が「資金調達」と答えています。また、同じく『中小企業白書2013年版』に「起業萌芽期(起業準備に着手したときから立ち上げてまだ売上がない時期まで)における資金調達先」というものがあります。

この資料では、資金調達先として「自己資金」を挙げた人が90%近くに上っています。
次に多いのが「家族・親族の出資・融資」で約30%、「民間金融機関の融資」が約25%、「政府系金融機関の融資」が約20%と続いています。
複数回答なので、「自己資金」だけの人もいれば「自己資金」+「融資」もあり得ます。
一つ言えることは、「自己資金」が中心になっていて、金融機関からの融資を利用している人は比較的少ないということです。

平均値的なデータでは以上のような結果ですが、実際には起業家の資金調達は千差万別です。
自己資金だけで起業する人がいれば、かなりの金額を融資に頼る人もいます。そもそも、起業するビジネスの内容によって、初期投資の金額には大きな差があります。また、自己資金が十分あってもあえて借入を利用するなど、起業家の考え方によっても資金調達の方針が異なってきます。

大切なことは、「自分自身の起業にとってどのような資金調達方法がベストなのか」、「足りなければどうすればいいか」を考えて実行することです。自己資金が潤沢にある人は少数派ですから、外から調達する方法を模索することが起業を実現させるための第一歩です。

「自己資金が貯まったら起業しよう」と考える人もいますが、外部から調達をしなければ、起業の絶好のタイミングを逃すことになりかねません。

ところで、起業時の主な資金調達方法は、「自己資金」、「出資を受ける」、「融資を受ける」という三つの方法があります。その他にも最近は「創業補助金」「クラウドファンディング」といった方法も活用されています。

インターネットの普及などで起業時の必要資金が少なくなったために、「自己資金」だけで起業する人も増えているようです。しかし、多くの事業では相応の資金が必要になるので、「自己資金」だけでは足りず、外部から資金を調達する必要があります。

外部資金のうち「出資を受ける」という方法は、多いのが親や親族からの支援です。たとえば父親から「お前が起業するなら出してやる。出世払いでいいぞ」と数百万円を出資してもらうようなケースです。最近では、友人同士が何名かで出資し合い会社を設立して起業するパターンも増えつつあります。

また、ベンチャーキャピタル(VC)や個人投資家(エンジェル)からの出資も活発化しているようです。ただし、VCやエンジェルが投資するのは、市場性や成長性に大きな期待ができるなどごく一部の起業家に限られているのが実態です。

そこで、大多数の起業家にお勧めなのは「融資を受ける」という方法です。とくに、公的な「創業融資」をうまく活用することが、起業を実現するための近道だといえます。

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