融資を受けた後に注意すること

晴れて審査をパスして融資を受けたときは嬉しいものですが、そこで油断しないようにすることが大切です。

起業するとお金は驚くほど早く少なくなっていくからです。せっかく調達した資金を無駄にすることがないように、計画的に使うべきなのはいうまでもありません。融資を受けた起業家の中には、資金に余裕があると勘違いして、「金に糸目をつけず」使い過ぎて投資効果を得る前に資金が底をつくケースも少なくありません。

「お金には色がない」といわれますが、創業融資を受けた後はお金の色を意識する必要があります。
融資には資金使途があり、たとえば「300万円は店舗の内装工事に使う」という前提で出ています。もしそのとおりに使わなかったら、後で日本政策金融公庫に判明した場合、一括返済を求められるなどペナルティが課される可能性があります。

600万円の融資申し込みをしたけど審査の結果300万円しか出なかったなど、融資金額が希望よりも少なくなるケースがあります
その場合の留意点をご説明します。

①融資対象の資金使途について認識しておく

600万円の融資申し込み時の資金使途が、設備資金300万円運転資金300万円であった場合、決定金額300万円がどれに対しての融資なのか認識することが大切です。

普通は設備資金が優先されますので、減額されたとしても予定していた設備は購入しておくことが必要です。設備購入をやめて運転資金に使ってしまうと、「資金使途流用」とみなされて一括返済を求められるなどのリスクがあります。どの資金使途が対象なのかわからない場合は、融資担当者へ確認しておくことが大切です。

②事業を小さく始めて成長していく意識をもつ

希望よりも減額されると、予定していた初期投資ができなかったり起業後の資金繰りがタイトになったりします。でも落胆するのではなく「まずは小さく始めて育てていこう」という意識で、腹を据えてスタートすることをお勧めします。徐々に収益を確保して、次の資金調達のタイミングで事業拡大を図ってください。

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